社会人になったばかりで、クレジットカードやカードローン、リボ払いの返済が思ったより重くのしかかってきた——20代・新卒の方からは、そんなご相談が少なくありません。「まだ若いのに借金の整理なんてできるのか」「これからの人生に響くのではないか」と不安に感じるのは自然なことです。この記事では、20代・新卒の方が任意整理を考えるときに知っておきたい基本を、専門用語をかみ砕きながら順を追って説明します。

20代・新卒でも任意整理はできる?

結論からいうと、18歳以上(成人)であれば、20代や新卒の方でも本人の意思で任意整理を進めることができます。年齢が若いこと自体が手続きの妨げになるわけではありません。

そもそも任意整理とは、裁判所を通さずに、司法書士や弁護士が代理人として債権者(お金を借りた相手)と直接交渉し、これから先に発生する利息(将来利息)のカットや、返済回数を増やして毎月の負担を軽くする見直しを目指す手続きです。自己破産のように財産を手放す必要は基本的になく、対象にする債権者を選べる点が特徴です。

ですから判断の出発点になるのは、年齢ではなく「減額後の返済を続けていける見込みが立つかどうか」です。たとえば毎月の返済額が下がれば無理なく払っていけそう、というケースであれば、20代でも十分に検討の対象になります。

任意整理を検討できるかの目安は「本人の収入」

目安になるのは、本人に継続した収入があるかどうかです。アルバイトの収入でも、就職後の給与でも、毎月いくらかでも安定して入ってくるお金があり、減額後の分割返済を続けられる見込みが立つのであれば、任意整理を検討できます。

たとえば「新卒で手取りは多くないけれど、毎月の支出を見直せば返済に回せる金額がつくれそう」という方は、返済原資(返済に充てるお金)を確保できる可能性があります。ここで大切なのは、収入の額だけで一律に決まるものではないということです。家賃や生活費、ほかの支払いを含めた家計全体のバランスで判断していきます。返済原資の整理の仕方については、収入が不安定な場合の考え方をまとめた別記事「パート・アルバイトでも任意整理はできる?」もあわせてご確認ください。

20代だからこそ早めに相談する利点

借入が大きく膨らみきる前の段階で相談すると、無理のない返済計画を立て直しやすくなります。利息の負担が雪だるま式に増えていく前に手を打てると、返済の総額や期間の見通しも整理しやすくなります。

完済までの道筋が早く整えば、その分だけ就職・転職・結婚・住まい探しといった生活設計の見通しも立てやすくなります。20代は長い人生のスタート地点です。早い段階で「いま借入がどうなっているのか」を把握しておくことは、若い世代にとって一つの前向きな選択肢になり得ます。一人で抱え込んで返済に追われ続けるよりも、状況を整理して次の一歩を考えるきっかけになります。

完済後の信用回復という観点

任意整理を行うと、その事実が信用情報機関(返済やクレジットの利用状況を記録している機関)に登録され、一定期間は新たな借入やクレジットカードの審査に影響します。いわゆる「ブラックリストに載る」と呼ばれる状態です。これは若い世代にとって気になるところだと思います。

一方で、完済が早まれば、登録期間が過ぎてカードやローンを再び検討できる時期(完済後の一定期間が経過したあと)も相対的に早く来る、という見方ができます。20代で対処を始めれば、その後の人生で信用情報が回復した状態で過ごせる期間も長くなりやすい、と考えることができます。

ただし、登録の起算点や期間、削除の時期は信用情報機関や個別の事案によって異なるため、時期を断定することはできません。「いつから必ず作れる」と言い切れる性質のものではない、という点はあらかじめご理解ください。登録期間の一般的な考え方は別記事「任意整理とブラックリスト」を、完済後のクレジットカード再作成の考え方は別記事「任意整理後のクレジットカード」をご確認ください。

リボ払いが膨らみやすい世代だからこそ注意したい

若い世代でとくに多いのが、リボ払い(毎月の支払額をほぼ一定にする支払い方法)による負担です。毎月の支払額が変わらないため一見すると管理しやすく見えますが、その裏で残高や手数料がどれだけ積み上がっているかが把握しづらくなることがあります。

返済を続けるほど手数料がかさんでいくのはリボ払いの仕組み上の特徴で、これは事実として知っておきたいポイントです。「払っているのに元金がなかなか減らない」と感じたら、それは負担が大きくなっているサインかもしれません。重いと感じた段階で、いま借入や残高がどうなっているかを一度整理してみることが、次の判断につながります。

実際に任意整理ができるかは個別の事情による

ここまで「検討できる」とお伝えしてきましたが、実際に任意整理を進められるかどうかは、収入や借入の内容、家計の状況といった個別の事情によって変わります。同じ20代でも、借入の件数や残高、毎月の収支の状況は一人ひとり違うからです。

また、任意整理はどの債権者を対象に含めるかを選べる手続きであり、その選び方によって信用情報への影響や保証人への影響も異なります。たとえば奨学金のように保証人がいる借入を対象に含めるかどうかは、慎重に考えたい点です。だからこそ、20代・新卒の方で任意整理を検討している場合は、まずは無料相談で個別の状況をご確認いただくことをおすすめします。

ご相談にあたって

司法書士法人 福間事務所は認定司法書士が在籍し、債権者1社あたりの債務額が140万円以下の任意整理について代理権限の範囲内で対応します。1社あたり140万円を超える事案は司法書士の代理権限の範囲外となるため、無料相談で個別にご確認ください。減額後の返済額の概算や見通しも、無料相談で個別にご確認いただけます。

なお、個人再生・自己破産は書類作成のサポートであり、代理人として対応するものではありません。

当事務所では債務整理に関する初回のご相談を無料で承っています。任意整理で将来利息のカットや分割回数の見直しができるかどうかは、債権者との交渉や個別の事情により異なり、特定の結果をお約束するものではありません。借入や家計の状況をお伺いしたうえで、ご相談者に合った手続きをご案内します。20代・新卒で返済に不安を感じている方は、一人で悩まず、お早めにご相談ください。